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NASCARの裏側レース中のクラッシュとドライバー同士の関係
NASCARは他のカーレースと違い、しょっちゅう接触したりクラッシュに巻き込んだりしますので、ドライバー同士の関係が気になるところですが、意外にあっさりしていることが多いようです。私が走っていたローカルシリーズでも、相手をスピンさせたりクラッシュに巻き込んだりして問題になる場合もありますが、大抵は爽やかに終わることが多いです。しかし、中にはいつもクラッシュを作ったり危険なドライビングをするドライバーもいたりします。そういうドライバーのことは仲間同士ですぐに広まります。私も参戦していたときは、自分が他のドライバーに危険なドライバーとして見られていないか気にしていました。 Irwindaleでのレースで、一度、私のミスで6台も巻き込んだ大クラッシュを引き起こしてしまいました。しかも、その中の一台が、うちのチームがメンテナンスしている車で非常に不味い事態でしたが、さして問題にもなりませんでしたし、最初に私が跳ね飛ばしたドライバーに謝りに行った際にも紳士的な態度で対応してくれました。むしろ、それをきっかけに友人になってしまいました。ただ、いつもそう上手く行くとは限りませんし、中には酷い喧嘩になることもあるようです、幸い私はそういう事態には遭遇しませんでしたが。 NEXTEL CUPで言うと、トニー・スチュアートは参戦当初少々乱暴なドライバーと認識されていたようです。故意に事故を作るドライバーはいないと思いますが、前回やられたことの仕返し的に後ろから押し出したりしてリタイヤに追い込むようなことをしたりするドライバーはいたりします。 アメリカのレース専門チャンネル、SPEEDでトニー・スチュアートの特集をやっていて、彼が故意に押し出したり追突したり、車を降りてからももめる姿を放映していたことがありました。彼の『キレ具合』は相当なもので、マット・ケンセスを押し出して怒らせてしまいかなりマジな喧嘩になってしまったり、ちょっと興奮するとすぐに他車を弾き飛ばしたり、とやりたい放題でした。しかし、アメリカのファンはそういうのもひっくるめてNASCARを楽しんでいるふしがあります。さながらWWE(プロレスの)ようですね。 時速300kmの世界でそんなことをしたりするのですから、本当に危険です、ドライバー同士の信頼関係なしにはあのスピードでバトルをすることは到底できません。そういう意味で、友人としてはともかくドライバーとしては皆がお互いを信頼していることになりますね。 もちろんレースなので勝つことが一番の目的ですが、NASCARではファンを楽しませることもそれと同じくらい大事に考えられているようです。なので、こうしたアクシデントや揉め事もショーの一部になっている感があります。日本やヨーロッパではちょっと考えられませんね。また、ファンも楽しみ方を知っているというか、本当にやる気満々で観戦しています。余談ですが、高校同士のローカルフットボールの試合ですら、日本でいうFニッポンくらいの観客が集まって盛り上がったりしてますから。本当に羨ましい限りです。 皆さんも、もしアメリカに行かれる機会があったら、何でも良いので是非スポーツ観戦をしてみて下さい、私の言っていたことが良くわかると思います。 星野聡
1989年に初めてレーシングカートに乗って以来モータースポーツに目覚める。〜2004年までに国内でさまざまなレースに参戦し、NASCAR NEXTELカップ参戦を目指して渡米。米国内のストックカーレースに参加。現在日本に一時帰国し、次回の渡米のチャンスを狙うドライバー。 [ PageTop ] |
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